ワルツとかスローフォックストロットは、
「スウィング・ダンス」と呼ばれています。
で、swingの基本は、「動く足」の「振り子運動」。
音楽の速度(もしくは1拍子ごとのタイミング)と、
踊りの速度(各動作のタイミング)を、
ぴったり合わせる(音楽と踊りを同期させる)には、
どうしたら良いか?
日本の社交ダンスの先生は、
「音楽に合わせて踊りましょう」とか、
「カウントを外さずに踊りましょう」とか、
口やかましく言い続ける。
そして、カウントを外したら、叱りつける。
だけど、
スウィング・ダンスの基本中の基本であるはずの
足の振り子の周期と、音楽の速さの関係については
まるっきり教えないような気がします。
で・・・・(ここからが本題)
振り子については、
中学校の物理とか、クソそんな難しいのではなく、
おそらくは、小学校の理科ので習うことなので、
難しく考えない方がいいと思います。
note > ふりこ(振り子)の問題を解くときに大切なこと
↑↑ このページがわかりやすい。

「振り子の長さ」と「周期=1往復する時間」には、互換性がある。
振り子の長さを2倍にすると、周期は√2倍(1.414倍)
振り子の長さを4倍にすると、周期は2倍。
振り子の長さを0.9倍にすると、周期は√0.9倍(0.95倍)
難しくいえば「振り子の周期(時間)」と「音楽のテンポ」は、
逆数の関係になるとか、・・・ってことになるんだろうけど、
スウィング・ダンスというのは、
音楽のリズムに合わせて踊る、足の振り子の運動なのだから
「音楽のリズム」に対して、「足の振り子運動」が遅れたら、
「足の振り子の長さ」を、短くしてやればいい。
「音楽のリズム」に対して、「足の振り子運動」が進んだら
「足の振り子の長さ」を、長くしてやれば良い。
そうすれば、「音楽に対しての『微調整』」ができる。
音楽に対して、足の動きの微調整が、完璧に出来きたとき、
はじめて「スウィング・ダンスが踊れた」ことになるのではないか
・・・・と思うのですが、どうでしょうか?
このスウィング・ダンスの基本である
「足の振り子の動き」を教えずに、
音楽に乗れない生徒を叱りつけたり、
無理矢理に、カウントに合わせる指導を行なったら、どうなるか?
教える先生自体が「足の振り子の長さ」と「周期の長さ=曲の速さ」
との関係を、まったく無視していたとしたら、どうなるか?
おそらく、多くの生徒は、支え足の上で沈み込んだり、
支え足で床を蹴っ飛ばしたり、
相手に向かってボディを押し出したり
生徒なりに、いろいろ考えて、
自分なりの強引な方法で、音楽とのタイミングを合わせようとする。
・・・と思われます。
そして、へたをすると
上位クラスのプロに習えば習うほど、
床を蹴って、蹴って蹴りまくることで、音楽に合わせようとする
・・・とか、そんな傾向が強くなっていくような気もします。
(都会の若手の上位クラスの先生は、違うかもしれないけど)
でも、スウィングダンスは、
「足の振り子の運動」だということに気がつけば、
「足の振り子の長さ」の意識で、曲に合わせることが
出来るようになるような気がします。
この「振り子の動き」というか、スウィングの動き。
突き止めていくと、もっと面白いことが、たくさんあります。
プロの先生のいってることが、完璧に正しいと思ったら
カネをどんどん突っ込んで行けば良い。
だけど、プロの先生の言ってることに疑問を感じたり、
間違ってると感じる部分があったら、
むやみに「カネ」を突っ込まない方が良い。
うまくいかなくて、壁にぶつかったときは、
大抵、「根本的な部分で、何かが間違っている」
と思った方がいいような気がする。
壁にぶつかった時、そのまま進んでも「進化」はするけれど、
引き返して、違う方法を模索した方が「自分の勉強」になる。
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