社交ダンスの全盛期といえば、
「公民館ダンス」と「メダルテスト」なのかもしれない。
その中で、「躾(しつけ)」レベルで、
厳しく教えられた(叩き込まれた)ポイントは、
「踵着地と、つま先着地を、区別しなさい!」
「両足を綺麗に揃えて立ちなさい!」
の2点だったのではないでしょうか?

両足を揃えた時の立ち方は【4】だと思うでしょ?
でも、これだと、左右の内踝(うちくるぶし)が
ぶつかるので、不可能に近い。現実的じゃ無い。
社交ダンス(スタンダード)の模範は【3】ですね。
多くの人の日常的な立ち方は、つま先側が開いた【6】だから、
「躾(しつけ)によって、内股を強要されている」
ようなものです。
つま先側が足が開いていると「叱られる!」
叱られたたら、内股にして足を揃える。
どう考えても、躾(しつけ)レベルの指導。
生徒は、それが正しいと思い込む。
社交ダンスは「内股」。
そういう固定概念が、カラダの中に染みこんでいく。

これは、開脚をベースにして、両足を揃える方法。
開脚から、土踏まずのアーチを作って、踵を持ち上げる。
そして、外踝(そとくるぶし)に体重を掛けてやると
両足が正面を向く。
バレエのように開脚をベースにしても、両足が揃う。
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じゃぁ、「内股で足を揃えた時」と、
「開脚から外踝に体重を掛けて足を揃えた時」で、
なにが違ってくるか?
まったく同じ・・・とか、絶対にあり得ない。
両足を前後に開いていったときの、下半身の
挙動は明らかに異なります。(今度説明します)
どっちが理想でしょうか?
両方、やってみればわかります。
似ても似つかない、ナチュラルターンになるから。
教える側の「先生」が、両方をやってみれば、
よっぽど鈍感な生徒じゃない限り、
一緒に踊ってる生徒は、体感的な違いを読み取れます。
でも、多くの「プロ教師」と称する人は、
その違いを説明しようとしない。
それどころか、日本の社交ダンスでは「足を揃えろ!」
とはいうけれど、「開脚」については一切触れない。
ラテンはともかく「スタンダードで開脚」なんて、
聞いたことないでしょ???
不思議だと思いませんか?
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