基本的に、3拍子の曲では、ワルツが踊ることができます。
というか、3拍子の曲は、「ワルツだけしか踊れません」。
4拍子だと、曲調によって、いろいろな種目が踊れます。
同じ4拍子でも、曲調によって、踊る種目が変わるということです。
フローフォックストロットとスロージャイブ
タンゴとチャチャチャ
クイックステップとジルバ
などなど。
他、パソ、サンバ、ブルースもありますね。
それに比べて、1分間に27~30小節の、3拍子の曲は、
「なにがなんでも、問答無用で、ワルツ、ワルツ、ワルツ!!!」
他に選択肢がない! これって、不思議だと思いませんか?
ワルツしか踊れないから、ワルツを踊るしか無い! という話しもありますが
3拍子の曲ならば、どんな曲でもワルツが踊れてしまう! というのも面白い。
で、ここからが本題。
3つの曲、比べてみて、軽くシャドウしてみると、すごいことに気づきます。
カラダの使い方、左右のバランスの変化、体重の乗せ方、
特に、「膝や足の裏の使い方」が、曲によって変わってくると思います。
徹底比較というのは、大げさだけど、
曲によって、踊り方が変わるというのを、体感してみましょう!
と言うのが、今回の企画です。
まず、星影のワルツ。
確実に、「いち・に・さん」のカウントが取れます。
一歩一歩、床を踏みしめて、
一歩一歩、左右に体重を載せ替えて
確実なロア、確実なライズで、ワルツを踊れます。
アニメ「地獄少女」の次回予告の時に流れる曲。
「蜘蛛と老婆と少女/The Spider,The Old Woman The Girl」
この曲、下手にカウントを取るより、黙って踊った方がいい。
下手に「いち・に・さん」というカウントを口ずさむと、
訳がわからんようになってくる。 黙って踊ると気持ちが良い!
1小節単位(3拍)単位で、体重移動をすると踊りやすいけど
一歩ごとに体重を変化させると、バランスが取れなり、曲からズレていく。
「WDSF競技会向けの人気ポップス曲をアレンジ」とか紹介されている
ドイツ・カーサの「over sway」というCDの1枚目8曲目に収録されています。
参考フオノ > (1889)Oversway Vol.1/Casa Musica(DSR/Dancesports Records)
朧月夜~祈り。
原曲は「中島美嘉×葉加瀬太郎」のコラボ。
「おぼろ月夜」の英訳は「Moonlight Night」! たまらん!
この曲、演奏の中に
「ダ・ダ・ダン・ダン~ダ・ダ・ダン・ダン」と聞こえる楽器が入ってるので
大勢の人が、4拍子の曲だと認識して、実際ルンバを踊る人が半分以上。
もしかしたら、プロ教師の資格を持った人でも、
3割くらいのプロ教師は、まるっきり「踊れない」じゃないのかな。
ダンサーを誤解させる、恐るべき「ダンサー殺し」の楽曲。
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ワルツを教えるのなら、「3拍子なら、なんでもあり」
どうせなら、「演歌に馴染んだ人たちに、わかりやすいように!」
みたいな教え方、踊り方を、推奨する・・・・
そんな日本の社交ダンスの「プロ教師」の指導方法は、どうなのかな?
と思ったりする。
「演歌世代」と「演歌が廃れた世代」で、ワルツに対する踊り方
(あるいは音楽に対する感覚)の認識に、違っている部分がある
ような気がします。
結果として、ワルツの踊り方が「根底から変わる」はずなんだけど
だれも、そういうことには、言及しない。
「プロ教師」が教える社交ダンスは、カウント・カウント・カウント
どうでしょうか? 違いますか?
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