日本の社交ダンスの「全盛期」。
ブログランキングを見てて感じることなのですが、
「全盛期」を知らない人が、ああだこうだいっても、
日本の社交ダンス界は1ミリたりとも、動かない。
高齢者が抜けていくラテンは動くかもしれないけどね・
「ダンスの全盛期」を知らない人は、
「ダンスの全盛期」を、必死になって勉強しましょう。
そういうわたし(山象)も、全盛期をまったく知らない。
20歳台でダンスを始めて、今、50歳台。
それでも、ダンスの全盛期なんてものは、全くしらない。
だから、「それ以前の社交ダンス」を、自分なりに勉強している。
社交ダンスの全盛期は、今70~75歳くらいの先生が、
競技会のフロアーを駆け巡っていた時代かな。
石川県の財団系だと、M先生とか、T先生とかが現役の時代かな。
それから30年以上経ってるけど、全盛期の先生は、
一体、何人の生徒を育ててきたのだろうか?
一部の先生は、自分の子供を、東京に送り出して日本の一流選手として
育てているけど、それ(自分の子供)以外は「壊滅」に近い。
全盛期に活躍したプロ教師は、「生徒を育てること」を忘れている。
まったく、酷い話。
まぁ、最近は、少しマシになってきたような気がするが、
なぜ、全くと言って良いほど、「生徒が育たない」のだろうか?
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なぜ、若い人は「ダンスの全盛期」を勉強する必要があるのか?
「将来の社交ダンス」を予想するためには、正しい歴史を知ること、
正しい歴史に興味を持つことは、極めて重要です。
レコードのEP版、知ってますか? 78回転のやつ。
金沢蓄音機館とかにいけば、見ることが出来ると思います。
電気がない蓄音機でも、「ラッパ」が大きければ、すごい音するから。
SPレコード(45回転)や、LPレコード(33回転)の前の時代。
CD? そんなもん、あるわけない!
ダンス未経験の男女40人(20組)を、公民館に集めて、
未経験の男女をいきなり組ませて、一人の先生がダンスを教える。
そういうのを、想像してみればいいです。
男女どちらも未経験で、「上級者のダンス」を見たことない。
EPレコードの時代には、DVDどころか VHSも無い!
そんな時代、未経験の男女を組ませる、集団レッスン。
「これが、プロ教師が教える、社交ダンスの基礎でございます!」
とか言っても、そんなもんは「妥協の産物」にすぎない。
「妥協の産物」を「上達の基礎」として、教える。
それでも、生徒は増えていく。
ダンス教室や、ダンス教師は、そういう生徒に支えられている。
「足で床をしっかりと押し、
自分の全体重を床にのめり込ませるような気持ちが大切です」
って書いてある。
これって、膝よりも深い「新雪」を歩くときの歩き方ですよね。
左足の上に全体重を掛けて、雪を押し潰すように、地面を踏み込む。
次に、左足に全体重を掛けて、雪を押し潰すように、地面を踏み込む。
これを繰り返していけば、「膝より深い雪の上」を進んでいくことが
可能です。
雪の上と同じ感覚で、一歩一歩、床を踏みしめて進んでいけば、
ダンス未経験の男女が、いきなり組んだとして、ダンスは踊れます。
その頃の生徒と、ダンス教師が、日本の社交ダンスを支えている
「これこそが、社交ダンスの基礎なのだ!」という前提で
日本の社交ダンスの「教師免許制度」が、維持されている。
雪の上を歩く感覚で、めいっぱい膝を持ち上げて(ニーアップ)、
そのあとで、全体重を掛けて床を踏み込みながら、進んでいく。
ほんとうに、それ、「社交ダンスの基礎」なのでしょうか???
かなり怪しい。
だけど、ダンス教師が、これを否定すれば、ほぼ確実に「クビが飛ぶ」。
英語で言えば「フライイング・ネック」
ネックが伸びて、ぶち切れて、空に飛んでいく!
昔の「初心者向けの公民館ダンス」の教え方を、
現在のプロ教師は、誰一人として否定できないという・・・・
生活がかかっているプロ教師、「クビが飛ぶ」の、怖いからね。
誰も、「それ、おかしいんじゃないか?」とは、言えない。
ほんとうのことを言ったヤツが、犠牲になる。
残酷な話しだと思う。
わたし(山象)の言ってること、間違ってますか?
どうでしょうか?
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