社交ダンスは、高齢者の依存度が高い。
ホテルの発表会とかをみても、社会人よりも、
年金生活世代の比率が高いような気がする。
高齢者は、いずれ、社交ダンスを辞めるときが来る。
じゃぁ、高齢者がダンスを辞める理由で一番多いのは、何か?
「社交ダンス業界」として、しっかりと統計を取っておけば、
高齢者の「介護予防」の観点からも、必ず役に立つはずなのに
誰も、そんな統計は、取っていないんだろうな。
所詮、プロ教師なんてのは、「カネの切れ目が、縁の切れ目」
カネの無いヤツには用は無い。カネがなければ、さようなら。
・・・という世界だな。
この機会に、地域全体で、考えてみる必要があるように思います。
そこで・・・・
高齢者がダンスを辞める理由。いくつか考えてみた。
A.痴呆症が進んだ場合。
痴呆症がそれなりに進んでいても、ダンスは踊れます。
3分前の出来事は忘れても、ダンスはカラダで覚えているから。
痴呆の場合、「ダンスの会場にたどり着けない」とか
「自分の所有物と他人の所有物との区別が付かなくなる」とか
そんなパターンで、ダンスから遠ざかる結果になるような気がする。
B.自動車の運転免許の返納。
地方の場合、公共交通機関だけでは、ダンスを踊る場所に辿り着く
のが面倒なケースが少なくない。(費用も掛るし)
ダンスをするときには、自分で運転して、目的地に向かう。
運転できなくなったら、ダンスに行くのが面倒になって、ダンスを辞める。
C.体力が落ちてきて、思うように動けなくなる場合。
このパターンは、たくさん、いそうだけど、意外と少ないはず。
社交ダンスは、カラダを垂直にして、移動するだけだから、
一度、覚えてしまって、何度も踊っていれば、体力が落ちても踊れる。
D.怪我や病気、そして、突然に死んでしまう場合。
怪我や病気をした場合、物理的にダンスを踊ることは不可能。
「2本の足で歩ける間は、ひたすらダンスが踊り続ける」
という理想的なパターン。
こんな感じ・・・・だと思うでしょ?
まだあるよ。
E.だんだんと「覚えること」が、面倒になってくる。
40歳とか50歳とかでも、クソ難しいことを覚えるのが
面倒になってくるんだから、それ以上の年代だとなおさらのこと
応用性の無い、ラテンのバリエーションとかフォーメーション
とか、ドタバタ劇にしかならないクソ難しいスタンダードの足型とか。
実践で、なんに役にも立たないものは「覚えたくなくなる」ケース
F.他の人から相手にされなくなってくるケース。
男女比率が歪んできて、ダンスパーティでは「男性過剰」による
いわゆる「壁のシミ」状態が、多発しています。
相手を誘っても断られて、誰とも踊れない。。。。みたいなパターン。
都会のパーティでは有料リボン。あるいはダンスパブみたいな場所で
「女性は、お金を出せば、上手な人に、相手して貰える」結果として
「下手な男性と踊りたくない」という女性が、確実に増えている。
G.そもそも、「ダンスを踊る場所」自体が減ってきている。
「特定の練習相手がいない場合」は、そもそもダンスを踊れる場所が
減ってきている。
どこへいっても、カップルだけ。 相手のいない人は踊れない。
というパターン。 選択肢は一択。「ダンスを辞める!」のみ。
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日本の社交ダンスのプロ教師は、
ダンスを教えることは、知ってるかもしれないけど、
それ以外のことは、なにも理解していない。
「先生に、尽くして尽くして、捨てられて...」
そんな句を詠みながら、ダンスを辞めていく人を想像すると、
なんだか、虚しくなってきますね。
どうでしょうか?
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