タンゴのウォークは、まっすぐな直線では無く、
左にカーブしながら、反時計回りの円を描いたウォークになっている。
10歩くらい歩くと、一周して元の位置に戻ってくる。
カラダが円を描いて進んでいくとき、足の向き(つま先の向き)は
いったい、どうなっているのだろうか?
今回は、これを考えてみましょう。
こういうの「学校の授業」でやってたら、おもしろいかもね。
参考になるのは、今回も「クルマの車庫入れ」です。
タンゴウォークと同じ、左にカーブしながらの「車庫入れ」のシーンです。
(実際には、スーパーの駐車場にクルマを入れるシーンだな)
進行方向「前側のタイヤ」の向きを制御して
クルマの方向を変えるときは、タイヤを「円の内側」に向けます。
ところが、進行方向「後ろ側のタイヤ」の向きを制御して
クルマの方向を変えるときは、タイヤを「円の外側」に向けます。
タンゴ・ウォークの左カーブでも、同じことが言えます。
【く】は、社交ダンスが初めての「初心者的」かな。
左カーブを描く、タンゴウォークにおいて、
左足は小さく前に出して、右足を大きく前に出せば、
カラダは左に曲がっていくだろうと考えるはずです。
ある程度、踊り慣れてくると【か】派と、【き】派に別れます。
両派が、競争しながら議論するのなら良いのですが、
大抵は、多数派が少数派を追い出して、片方の派閥が独占する。
教室であれ、サークルであれ、ダンスホールであれ、結果は同じ。
【か】は、長年にわたり、日本人から絶対的な支持を得てきた
ベストセラー「プロが教えない」シリーズの金沢正太先生。
対する【き】は、わたし(山象)です。
比べてみれば、違いは明白です。
共通点など、カケラもありません。
足のつま先を、「円の内側」に向けているのが、一目瞭然です。
これは、「前側のタイヤの向きを、内側に向ける」のと同じ原理です。
床に接する2本の足を「クルマの前輪」として扱っているのと同じ感覚です。
動きが直感的でシンプルなので、多くの人から支持を集め
多くのプロ教師が、この踊り方を生徒に教えていると思われます。
こちらは、「後ろ側のタイヤの向きを、外側に向ける」のと同じ原理です。
床に接する2本の足を、「方向が変化する後輪」として扱っているのと同じです。
二本の腕を「前輪」に見立て、二本の足を「後輪」に見立てておいて、
足のつま先を、回転方向とは逆方向、「円の外側」に向けることによって、
カラダ全体を、左方向ににカーブさせています。
「カーブしたい方向とは、逆の方向に足のつま先を向ける」
という動きは、アタマで考えると「直感的感覚」とは異なりますが、
つま先を外側に向けるだけで、自然にカラダの向きが変わるので、
慣れてしまえば、スムーズな動きが可能になります。
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【か】と【き】2種類のタンゴウォーク、どちらが合理的なのか???
踊れない今だからこそ、どちらが良いか議論してみましょう!
日本の「教師免許」は、【か】が前提になっているはずです。
おそらく日本の教師免許の大前提は、あくまで「二本足」で立つことが
大前提になっていて、「手足4本」の立ち方は想定の範囲外。
直感的な動きを追求していくうちに、「足はタイヤの前輪」という
直感的な動きに発展していったように思います。
だとすれば、【き】の立場に立って議論を仕掛ければ、日本の
教師免許そのものを、根底から「ぶっつぶす」ことも、可能です。
誰か、プロの先生を捕まえて、議論を仕掛けてみませんか?
社交ダンスを知らない人でも、議論すれば、勝てるかもしれません!
どうでしょうか?
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