社交ダンス(スタンダード種目)の特徴に、
「腰を落とさずに、まっすぐ立ったままで踊れる」
というのがある。 これは、とても重要!
腰痛があっても踊れる反面、油断をすると腰を痛める。
踊り方次第。
で、もうひとつ
「膝への負担を極限まで減らす」ことも出来るし、
「膝をぶっ壊すくらいに、強い負担を掛ける」ことも出来る。
これも、踊り方次第。
ワルツには、ライズ・ロア(ロァー/lower)がある。
ライズは、かかとを高く持ち上げて、姿勢を高くする。
ロアは、膝を曲げて、床を踏み込み、姿勢を低くする。
そう解釈している人も多いし、そのように教えてる先生も多い。
風俗営業法の管理下にあった時代は、
「教師免許を持ってない人は教えてはいけない」
ことになっており、
「社交ダンスの教師免許」におけるライズ&ロアの定義が
おそらくは、そのように定義されていたのだと推測できる。
「社交ダンス」というより、「風俗営業法適合ダンス」
ほんとうに、それで良いのでしょうか?
ところで、なぜ、ワルツには「ライズ&ロア」が必要なのでしょうか?
10年以上ダンスを教えてる先生で、説明出来る人、いますか??
「教師免許の試験では、そのように定義されているのだから
つべこべ言わずに、踵を上げてライズし、膝を曲げてロアしなさい!」
・・・・それで、初心者を納得させることは、出来るでしょうか?
「ロアは=膝を曲げる」が正しいか、どうかを考える前に、
なぜ、ワルツには「ライズ&ロア」が必要なのかを、
考えておく必要があるように思います。
繰り返しますが、教師免許をもったプロ教師であれば、
「そう決まってるのだから、つべこべ言うな!」
といって、生徒からの質問を突っぱねるのもアリだと思う。
プロ教師なら、そういうやり方も通用する。
なんやかんやいっても、「先生の言うことは、すべて正しい」
と信じ込んでいる生徒の多くは、それで納得する。
だけど、教師資格を持たない人間は、そうはいかない。
ライズ&ロアを教えようとする時に
「ワルツは、そう決まっているんだ!」というような応対は
許されない。 口が裂けても、そんな返答はできない。
「ワルツで、ライズ&ロアが必要な理由を、答えられないヤツが
のうのうとダンスを教えてるのか???
あり得ないだろ!!! さっさと消えろ!!
と言われてオシマイ。
教師免許を持っていない人間への風当たりは、厳しいのである。
前置きが長くなってしまいましたが、ここからが本題。
ライズは後回しにして、ロアから考える。
「ワルツで、ロアが必要な理由」
それは、ロアなんて、あってもなくてもいいけれど、
・ロアがあった方が、大きな歩幅で踊ることができる。
・同じ歩幅であれば、ロアがあったほうが、余裕が生まれる。
そういうことだと思う。
言い方を変えると、わかりやすい。
ロアがあっても無くても、歩幅に変化が無く
動きの余裕や安定性に違いがないのなら、
そんなロアはいらない。 無用の長物。
ロアがあったほうが、歩幅が伸びて,余裕ができて、
安定性が増すから、ロアという定義が出てくるのだ
・・・と。
ワルツの原点をさかのぼっていけば、
そういうことになりそうだけど、
どうだろうか?
可能な限り、反論してみてください。
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